現在、大河ドラマでも話題の源氏物語。

まだ学生だった頃、源氏物語の音楽をテーマに卒論を書きました。物語を通して平安時代の音風景を掘り下げていき、どこからが架空でどこまでが史実なのか、を追究するというものでした。物語を読み深めるうちに、登場人物たちの心理が音の描写を通してひしひしと伝わってきました。当時の生活は、人間と音の密着度が極めて高く、楽器を人の化身のように扱うこともありました。

そんな源氏物語と音楽について、これからしばらくお話していけたらと思います。

毎回、イラストも載せます(笑)。下の絵は光源氏をイメージしたもの。藤壺の宮(源氏の義母で初恋の女性!)のもとに通うという意味を込めて、背景は藤の花です。お粗末様です。